【報告】平成28年度現地検討会(9月6日・伊豆大島)を実施いたしました。

                                 平成28年9月8日 
             


       (公社)砂防学会関東支部 平成28年度現地検討会の実施概要報告

                                 関東支部長 石川 芳治

 関東支部では、平成28年度現地検討会を平成28年9月6日(火)に開催いたしましたので、その概略を報告致します。
 台風12号と台風13号の間に当たる9月6日の天候は曇りと比較的良い天候に恵まれ、予定通りに現地検討会を開催することができました。
 参加者は合計36名で、多くの方は東京の竹芝客船ターミナルから、一部の方は熱海港から伊豆大島に向かい、岡田港に入りました。岡田港からは貸し切りバスで、まず、大金沢の最上流部に当たる三原山頂口に行き、展望避難休憩舎内の伊豆大島ジオパークの展示室において、大島町防災情報アドバイザーの鍛冶谷秋実様から伊豆大島の三原山の火山噴火の歴史、地形・地質等についてご説明を頂きました。昼食をとった後に、バスにて御神火スカイラインを下りながら、参加者の(一社)砂防・地すべり技術センターの池田暁彦室長様(関東支部副幹事長)から2013年10月の土砂災害の発生状況を説明していただきました。途中の3箇所でバスを降りて、東京都大島支庁の小野満基土木課長様から災害後の復旧工事であるのり面・斜面安定工事、表面侵食防止工事、床固工事、水路工事、導流堤工事等について説明していただきました。2013年10月の土石流・流木災害で荒廃した大金沢もその後の復旧工事のおかげで、流域の植生も見違えるほど回復し、のり面・斜面の安全性も増し、御神火スカイラインの復旧も最終段階に入っており、災害直後の状況を知る人にとっては目を見張る光景でした。現在工事中である、多様な工種について詳しいご説明を頂きましたことは参加者にとっては大変に勉強になり、今後の土石流・流木対策に役立てていただけると思います。最後に、バスで伊豆大島火山博物館を訪れ(一部の参加者は近くの八重沢堆積工を訪れ)、その後、バスで岡田港に行って、高速ジェット船で竹芝および熱海港に戻りました。
 今回の現地検討会では、東京都建設局河川部の渡辺修土砂災害対策担当課長様(関東支部幹事)、東京都建設局河川部計画課の森田竜馬様には日程調整、準備、運営等につきまして多大な支援をいただきました、また、東京都大島支庁小野満基土木課長様および土木課の皆様には現地での工事のご説明ならびにお手配をいただきました、さらに大島町防災情報アドバイザーの鍛冶谷秋実様には三原山の火山噴火の歴史等につきしてご説明をいただきました。他にも多くの皆様にご支援、ご協力いただきました、心より感謝を申しあげます。

 

当日の写真はこちらをクリックしてください。→ 9月6日現地検討会の様子(PDF)

2016年09月15日