支部長挨拶

砂防学会関東支部設置に際して

(公社)砂防学会は砂防学の進歩、砂防事業の発展ならびに砂防技術者の資質の向上を図り、これにより国土の保全、国民の安全、学術文化の進展と社会の発展等に寄与することを目的として種々の活動を行っています。このため毎年、研究発表会、シンポジウム、現地検討会、講習会等を開催しております。また、重大な土砂災害が発生した場合には直ちに緊急調査団を派遣して災害の実態を迅速に把握しその結果を記者会見や一般市民向けの報告会を通して広く国民に伝えています。また、調査成果を砂防学会誌に災害報告を掲載し、さらに必要な場合には提言を行っています。 一方、砂防学が主な対象としている土砂災害の発生形態や被害は各地域により特徴があり、また、土砂災害防止に携わっている研究者・技術者・行政担当者等の皆様は各地域で活動されている方が多数を占めています。さらに土砂災害の危険にさらされている方も各地域に住まわれています。このようなことから、砂防学会の活動をより地域に密着したものとし、幅広い研究者・技術者・行政担当者の皆様の参加を得て、地域にあった土砂災害対策、地域の人々のために役立つ活動を展開して行くため、(公社)砂防学会では各地域において支部の設置を進めています。すでに、平成26年度には関西支部、北海道支部が設立され、平成27年度には東北支部が設立されて活発に活動を行っています。 このようなことから、この度、関東地方の砂防事業に携わる行政者,技術者,研究者等の皆様の参加をいただき、地域に密着した種々の活動をとおして、砂防に関する技術の交流、技術の向上、情報交換等を図るとともに,関東地方における災害発生時の緊急調査体制を迅速に整え,国等との災害協定を締結することによって災害の実態・原因の迅速な解明,二次災害の防止や災害復旧への貢献,関係機関への情報提供、一般の市民の土砂災害に対する知識や認識の向上等を行うことを目的に砂防学会関東支部を設立することとなりました。関東地区に在住の会員の皆様の積極的な支部活動への参加と協力を御願い申し上げます。                         

砂防学会関東支部 支部長

東京農工大学 名誉教授 石川芳治